自分を省みず、地方財政をやっている人はマーケティングを勉強してみようといってみる

インターゼミの話のつづきです。

昨日の素晴らしい議長さんいた分科会で、地域振興の話になりました。どうも、経済学とか財政学なんかを勉強すると、地域振興の話をすると、公共投資するとか、補助金出すとか、お金じゃぶじゃぶのお話になっちゃう。ウチの大学の学生さんは、その発想で相手側の話を聞いて反論してて、相手側の学生さんは、そういう発想でないのに、経済学のタームでしかお話できなくて、議論がちょっとぐちゃぐちゃになりかけたことがありました。

それで、相手側の学生さんにいったのが、「あなたたちの話ってマーケティングとかそういう方面のことでないの」。本当は、私もマーケティングのことはほとんど無知で、念頭においていたのはhttp://d.hatena.ne.jp/osakaeco/20070320/p2のコメント欄でのfuku33さんとの議論でした。それで学生さんも、自分のいいたいことがはっきりしたような感じもあり、また、マーケティングも勉強しようかなという気にもなったように見えました。私も勉強すっかなと思いました。はい。

今年の後期の初めくらいに、ゼミ生と合宿したのですが、そのとき、軍事の民営化の勉強している学生が他のゼミ生6人相手に6対1のディベートしてみるというのをやったんですけど、話は国家とはなんぞやとか、かなり原理的な部分にふみこんだ話になったのです。

それで、私のやっているミクロなんかそうですけど、授業科目として、概論系の科目って、現実とどう関係あんのとかいわれて、評判よくないいんですけど、学生同士で討論とかさせると、かえって概論系でおそわるような原理的な話でもりあがったりすることが結構多いように思います。今回も、午前と午後の両方で、生活保護補助金が努力のインセンティブ下げる話が話題になりました。この辺のはなしはやっぱり、ミクロを押えていないときびしい。そのあたりの意義を感じる場に討論会というか、学生同士の議論はなりうる。

だけど、こういう討論ベースがきっかけになって、理論を必要性を感じるケースって、経済学のやってて、経営学のほうに結びついたり、政治学のほうに結びついたり、こっちが経済学教えてやろうと思って学生に対応していると、むしろ、うっとうしいものなのかもしれない。ゼミの指導教官なんかが懐の狭いやつだと、「お前のは学問でない」とかいいだしそう。自分をふりかえっても、そういう方向で学生の問題意識つぶしてしまったことって相当ありそうで、反省します。

あー、それで、こういうのって、日常的にやってんのがブログなんですね。Web進化論です。はい。それで、ブログより大学でのゼミでむずかしいのが、マーケティングとか政治学わかる教員がいなくて、いるのはミクロ経済学専門バカバカ専門なところで、そういえば、おかげで、最近、研究費で買っている本って、自分の専門*1と関係ない本ばっかりになっているのに気がついたりします。

*1:あったのかそんなもん?