2006-01-01から1年間の記事一覧

経済学思考の技術

経済学思考の技術 ― 論理・経済理論・データを使って考える作者: 飯田泰之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2003/12/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 12人 クリック: 183回この商品を含むブログ (84件) を見る上の上のエントリで、お小言を…

大人だってさー

なんと言うべきかちと言葉に詰まるが - finalventの日記 義務を放棄した大人たちなんとなく、自分としては上のエントリと連続しているんですが、それはさておき。大人になろうとすると、大人としての義務というか、子供とか、目下の人間への対応がへんちくり…

経済学の啓蒙活動について

前に一部で注目を浴びたエントリと同じ題ですが、あそこで、田中くんがらみでない論点をもうっちょっと書いときたいと思います。上で書いたように、田中くんの本と飯田さんの『経済学的思考の技術』を読んで、それへの書評というより、それに即発されて考え…

最近のお勉強

ふまさん、政府インフレの方、滞って申し訳ありません。リフレのお勉強をちまちまやってまして、田中君の本とか、昨日とりあげた飯田泰之さんの本とかちまちまと読んでおります。年が明けたら、また、つきあってもらえればうれしいです。

飯田泰之氏にすでにいわれてる件について

えー、車輪の発明だと絶対的に確信があったんですけど、こう単純にいわれると、ちょっと悲しい。 独占利潤という餌があるからこそ、企業は新商品を開発し、技術革新のための研究開発投資を行うインセンティブがあるのです。 『経済学思考の技術』 経済学思考…

研究者としての最後から2番目の仕事

Amazonで予約できます。海外ではもう買えるみたい。関係各位、抜刷の送付おくれてすみません。 Time and Space in Economics作者: 浅田統一郎,石川利治出版社/メーカー: シュプリンガー・ジャパン(株)発売日: 2006/12/12メディア: ハードカバー クリック: 9…

経済学と数学(or 経済学と実存)

はてなブックマーク - rajendraのブックマーク / 2006年12月18日 潜在需要はあると思うけどな。数式に最初から壁を作ってる層をどう取り込むか。 経済学をブログに書くのってこのことが、ネックになります。数学についてはこのブログが半閉鎖状態であったこ…

ゼロ利潤ってなに(会計学的利潤と経済学的利潤)

なぜか評判がいまいちの理科一分野の経済学の一環です。ゼロ利潤っていうのは、ミクロ経済学ではとっても重要な概念だけど、一番反発がある部分です。ミクロ経済学の教科書には長期均衡で企業はゼロ利潤になるって書いています。これをいきなり読むと「そん…

ここしばらくの要お勉強リスト

これでもこのブログは大坂センセイがマルクス、マーシャルになるまでの足跡を記録するブログでして、まじめに勉強したいと思っているわけですが、自分のお勉強と思っていることより、田中くんとか山形さんのことかくと人がよってきて、(一瞬はとってもうれ…

ふまさんと正しいインタゲを議論するスレ

えー、よくわからんけど、はてなのコメントって一日あたりのコメントの容量に上限があるんでしょうか。というわけで、ここでお願い。(田中秀臣くんの例のやつのしたでえんえん議論が続いているのもほんとはちょっと気持ちがわるかった。)

ロボットのGDP

昨晩は同僚の清家さん、岩内さんたちと飲み。結局岩内さんとは3次会、4次会までしてしまった。(えーと、下の名前調べんのめんどくさいからうちの学部のページで見てね)それで、2次会のバー(岩内さんのいきつけのとってもハイソなとこ)で清家さんのアイデ…

二つの正義

濱口さんをはじめ、情報提供ありがとうございます。当初の目的とちがったところで大変勉強になりました。といか勉強中なんですが。結構、考え込んでしまったのは、「2つの正義の狭間で: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)」でした。世の中には対立した価…

深遠な教育議論について

寝つけれないので、リアルでのトラブルがらみ。前にも書いたのだが、ちょっと教育関係のひととケンカ。(リアルでも敵がつくっちゃうタイプなのです)いろいろ論点はあるのだが、教育問題って、原理的な部分で議論する人が多すぎないか。たとえば、いじめの…

技術進歩と市場の効率性のトレードオフ(メモ)

成長、利潤、レント(1) - 痴呆(地方)でいいもん。で書いたが、この問題はたとえば、ダグラス・ノースあたりの経済史ではどのように扱われているのだろうか。そのうち、調べよう。

まともな経済学者のGDPと公平性に関する見解

岡村與子さんのお手紙からの引用です。岡村さんは「経済学科の新入生のみなさんへ」http://d.hatena.ne.jp/osakaeco/20061208/p1 の共著者というより、中身の8割を書いた人です。2割くらいは痴呆が書いてますが、その部分もまっとうな経済学者がチェックをい…

「経済学科の新入生のみなさんへ」出版計画

私と大東文化大学の岡村與子さんとの共著として、ここ5,6年富山大学経済学部経済学科の助言教官ミーティング資料として、「経済学科の新入生のみなさんへ」というパンフレットを配布しております。私と岡村さんでこれの増補版をつくって出版したいとたく…

ポストモダンと吉川洋

ちょっと、思い付きです。まだ、読み直してないんだけど、吉川洋さんのマクロ経済学って、上のとっても調整過程が長いケースを扱っているような気がします。一方で、濱口さんのところでもポストモダンの代表としてあつかわれた岩井克人さんもモデル的にはマ…

成長、利潤、レント(1)

構造改革ってなあに?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)濱口さんとの議論の私なりのまとめです。47thさんとの経済発展の勉強が全然すすんでませんが、私のほうではとても関係が深いと考えています。ちょっとづつ、書いていきます。先のエントリでは、経…

経済学の啓蒙活動について

えー、稲葉さんのブログにコメントを書いていたのですが、あんまり長くなったので、こっちに書きます。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20061203#c1165412523 # tanakahidetomi 『僕は「役割分担」の話なんかしてませんが? そのまま直接、『使いみ…

甘えとかの問題なんですかね

はてな だから彼らはいわば飼育しかされていない。ペットだからわがままは聞かれて当然だと思っている。ていうか聞かれて当然な要求は社会的にはそれは「わがまま」であるという意識がない。大学の教員は彼らにそういう意味でサービスするつもりはないし、す…

「百円でポテトチップスは買えますが、ポテトチップスで百円は買えません」

えーと、マルクス経済学をよく知っている人にけちょんけちょん覚悟で続きを書きます。題名にあげた「百円でポテトチップスは買えますが、ポテトチップスで百円は買えません」とは、昔カルビーのコマーシャルでまだ10代の藤谷美和子がしゃべっていたコピーで…

センセイはサムエルソン先生くらい頭が悪いと思います。

えーと、山形浩生センセイ*1のネタなのですが、もう、コバンザメをしようとは思っていません。ここでは、近代経済学というか非マルクス経済学の素養の高い人が、一般的にマルクス経済学をどのように誤解しているかのサンプルとして、山形センセイを、皮肉で…

教育基本法改定反対運動の前面に日教組を出すな

反教育基本法改定運動は山場ですが、以下に書いたように教育基本法改正支持の有力な理由の一つは反日教組です。教育基本法反対の前面に小中高の教員が立つのは運動にとって逆効果です。先日、カンパにいらした方が「教員が前面に」といっておられたのに大変…

なぜ経済学をするか

私が就職して二年目の授業の講義ノートのはじめの部分です。この頃はしゃべるのに自信がなくて、原稿つくんないと恐くて講義ができませんでした。 http://osaka.eco.toyama-u.ac.jp/~osaka/01kogi/all97 なぜ経済学をするのか ご飯を残す子どもに、残さない…

私はいかにして梅田主義者になりしや

28日に予告した爆弾です。実際に書いたのは25日。ここ2週間くらいのこのブログにおいでの皆様本当に、感謝しています。ありがとう。今日はとにかく感謝の意を表したいのです。それには弾さんの次のエントリへの返答の形で書くのが、今の気分にはぴったりき…

人口減少社会のソローモデル

オバーラッピングなんか使わないで、単純な拡張で年金給付と老人と生産世代の消費を分析したら、マクロの授業あたりでいい教材になるとおもうんですが。自分でやってもいいけど、だれかやってそうな気がするので、知ってたら教えてください。

理科1分野の経済学:どうして経済学はむずかしいのか

御二方からコメントでお楽しみにしてるとのことですので、爆弾に先だってアップします。いつになくまじめです。失礼でもありません。私はだめな教師なんで、どう経済学を教えていいのかわからなくて、数学や理科の教育関係のページとか本とか手を出すことが…

いつもありがとうございます。そして、爆弾予告

コメントにはできるだけ返答したいのですが、昨日から、ノートパソコンに登録ボタンが押せないエントリが放置してある状態で、余裕がありません。(というわりには、長いエントリ書くなってか。)そのエントリは皆様への感謝状のようなものですが、私にとっ…

経済1.0やら、2.0やら、あるいはβ

弾さんの通訳をするコーナーです。今回は経済学ジャーゴンを弾さんに通訳するではなく、弾さんの用語を経済学ギルドに通訳するのが目的です。それとレトロな話を経済学ギルドのみなさんに思い出してもらうのが目的です。お題は「マルクスの使いみち」で吉原…

経済学における実体主義と流通主義

構造改革ってなあに?: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)濱口さんのブログのコメント欄であった話です。乱暴に要約すると、余剰、利潤、経済成長のような経済活動の成果は流通的側面から生じるのか、生産面で生じるのかという問題です。私は実は学部はマ…