google先生に聞く、まっとうな代替「医療」

ちょっと引用符つきで、”医療行為に替るものではありません”とgoogle先生に聞いてみましょう。たくさん、フラワーレメディのページがでてくるはずです。比率はわかりませんが、フラワーレメディを実践されている方のなかで、「レメディは医者のだす薬の替りにならない」と説明することがある程度、定着していることがみてとれます。

では、「医療行為 ホメオパシー」、「医療行為、アーユルヴェーダ」などで、google 先生におうかがいをたててみましょう。アーユルヴェーダの場合、スリランカなどで医療行為としてみとめられていることを強調するページが多くある一方、日本においては医療行為に該当する行為ではないことをことわるページがおおくみられます。ちょっと、外国で医療行為であることを強調するページに危惧を感じないわけではないけれど、良識をもって実践されている方も数おおくいることが見てとれます。

「医療行為 ホメオパシー」だと、最近のビタミンK問題以降の記事が上位にきて、ホメオパシーを実践している方のページがあまりみうけられませんが、わりと上位に由井寅子氏の「ホメオパシーは医療行為ではありません」といっているページが目にとまります。あー、由井寅子ってけっこうまともやんと思いそうですが、中を見てみましょう。

医師法とは現代医学による治療、すなわち医療を行うことができるのは医師だけであるという法律です。(中略)

しかし医療は数ある治療法のなかの一つに過ぎません。そしてたくさんあるなかの、それぞれの治療法はそれぞれの専門家が行うべきなのです。医療は大切な治療法であり、なくてはならない治療法です。そしてその業を修めた医師ももちろん必要であり、なくてはならない職業です。しかし、医療以外の治療も医師が行わなければならないというのは、正しくありません

要は、ホメオパシーは医療ではないが、治療であるといっているわけです。はっきりいえば、ホメオパシーは医者のかわりになるといっているわけです。

あんまり今時間がないので、私の調査は今回はこんな程度にしておきますが、google先生にきけば、どの代替医療分野が自分がお医者さんのかわりをできると盲信している傾向がある程度かわかると思います。

それと私の考えでは、このあたりのことさえきちんとしていれば、つまり、ホメオパシーがどんなに非科学的であろうが、する側も、される側もホメオパシーが医者の代わりにならない、すくなくても、日本の現状では、ホメオパシー実践者が医者にかわって病人の健康について責任をとることはできないことを自覚してれば、全然問題にならないように思います。

それと今回のホメオパシーの問題はホメオパシーが非科学的であるかどうか以前にホメオパシーが社会との妥協なり、協調がないままにあまりにも急速にひろまったためといえないでしょうか。おそらく、由井寅子のようなことを公のホームページで書くことは、卒直にいって、あたまのいいこととは思えません。短期間で「患者」をだまくらかして、大金かせいで逃げるつもりなら別ですが、このような発言はまっとうに社会の中でホメオパシーを定着させる観点からも、悪徳業者として、事故の責任を末端に押し付けながら、某運輸会社的に長期的にもうけようとする観点からも、いずれから見ても、へたくそとしかいいようがありません。長期的に商売を望むなら、たとえ悪徳業者であっても、末端の事故の責任をひっかぶることになるような発言は公の場ではしないのがかしこいように思います。問題は由井寅子のような人がそういうことを学習する間もなく、急速にホメオパシーが普及してしまったことにあるように思うのです。

というわけで、みなさんの調査結果をおまちしております。