公務員試験でしかおめにかからないもの

学生の公務員試験対策のため、マクロ経済学の問題集をみていたら、やたら、「インフレギャップ」と「デフレギャップ」関連の問題が多い。こんなのは標準的なマクロ経済学の教科書にはのっていない。

ちなみにインフレギャップとデフレギャップとは、完全雇用国民所得水準における、総供給と総需要の差である。こんなもんで、インフレやデフレの議論をしているのを私はみたことない。すなおに総供給と総需要のギャップ総需要曲線と総供給曲線を考えればいいではないか。

たとえば、ハロッド・ドーマーの成長モデルとか、産業連関表とか、重要度が高いが、現在の学会の主流でないものならわかる。しかし、インフレギャップやデフレギャップなんて、いまだかつて学会やエコノミストの間で重要視されたことがあったのだろうか。

ちなみにアマゾンでインフレギャップとデフレギャップで検索をかけるとひっかかったのは2冊だけ。いずれも、公務員試験の対策本だった。