その通り!!

無駄を省くには、まずそこに無駄がなくちゃいけないのだけれども、日本の医療は国際的にはコストパフォーマンスは良好であることを忘れないようにしよう。局地的にはともかく、マクロでみたら日本の医療は無駄の少ないほうである。「日本の医療は高コスト体質」などと言っている人たちの真の目的がどこにあるのか気を付けたほういい。

割り算できれば、すぐわかるのに、なぜか世間の常識になっていない。だれかの陰謀でしょう。

}˜^¤OECD”‘‚̈ã—Ôï‘ÎGDP”ä—¦

日本は30カ国中17位の7.9%である。一方平均寿命は世界一であり、米国とは逆に世界一効率的な医療が行われていると一般に見なされている。

}˜^¤‚—‚Æ‚Æ‚à‚ɍ‚‚Ü‚éˆã—ÔïiŠe‘”äŠrjのデータでも、日本は世界一高齢化のスピードが早い国にも関わらず、高齢化にともなう医療費ののびが小さいことがわかる。


情報の経済学を学生に教えるときのネタはデンゼル・ワシントンの「ジョンQ」とジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」。どっちも、アメリカの医療保健制度の問題点が背景にあって、これの話して(本当は見せたいだけど、見せると2本で4コマつぶれちゃう)、医療保険のような情報の非対称性のきつい商品は市場にまかせると、金持ちしか、十分な医療をうけられなくなるという話をして、その問題を日本は国民皆保険制度で市場のカバーしているっていうお話をしている。

それで。NATRAMさんのほうの本題の外来の待ち時間だけど、医療経済はどしろうとなんで、あてずっぽですけど、医療費改正して、看護婦の賃金あげればどうでしょうか。結構、病院って看護婦さんしなくてもいいことまで、看護婦さんがやってて、そんで本業のほうに時間さけてないってことないですか。現状だと、診療費一律で、看護婦に払える賃金の上限がきまっていて、そのために看護婦の給料低いから、病院にとって看護婦に雑用させるのと、バイトやとうのであんまりコスト的に差がないんじゃないでしょうか。しかも賃金やすいから、看護婦の供給もすくない。病院はコスト面からバイトや補助員やとうインセンティブ低いので、看護婦に雑用が集中して、本業に集中できなくて、待ち時間はふえるは、仕事はいそがしいわで、看護婦の定着率が下る。それで、ますます、忙しくなる。こういう悪循環って起っていませんか。

そんでお医者さんの診療報酬ももっと上げたらどうでしょう。沢山患者さんみれば収入が増えるんだったら、患者の回転よくするようにします工夫しますよね。NATROMさんのとこで、いろんな工夫が書いてあるけど、どの工夫がうまくいくかは実際にはやってみないとわからないでしょう。問題はそれを実際にやるインセンティブをつけることです。お医者さんの診療報酬の単価あげましょう。

それで、これできれば、たとえば小児科とか産婦人科医師不足も多少は解消するかもしれない。もしかしたら、医療費値上げによって内科とか外科とか経済的に魅力が増して、小児科と産婦人科の医者が逃げるかもしれないけど、そうなら、小児科と産婦人科の給料上げればいいんです。

え?そんなこっちゃ健康保険パンクするって?だから陰謀なんだってば。

追記:

これ最近の日本はこの方向に向いつつあるように思うんですけど。

}˜^¤‚—‚Æ‚Æ‚à‚ɍ‚‚Ü‚éˆã—ÔïiŠe‘”äŠrj

 かたや英国では、国が医療を供給するという基本線がとられてきており、1980年代までは1人当たりの医療費水準も他国と比べて低かったが、近年はむしろ医療費の上昇に悩まされている。高齢化は進展していないのに医療費だけは上昇していおり、米国と同様垂直に上昇しているのが目立っているのである。 1980年代のサッチャー改革で医療が切り詰められた結果、国民の医療へのアクセスが異常に制約を受け、むしろ、それへの反動で医療の供給量を増加させているためだと考えられる(付記参照)。