富山大学は村だけど、それは人々が村人だからじゃないこと。それと、あんな集会でも茶番じゃないこと。

学長選考問題を考える1.21全学集会とその後の経過富山大学発日本の大学の危機(学長選考の異常さ)を全国に訴える会)

押収物件(御手洗カメラ)でみるかぎり小倉さんも常野さんid:toledに諭していたみたいだけど、「西頭は悪人だから、即刻辞めるべき」は共通認識じゃなかったわけです。「西頭が学長を降りないのは非常識」は、まあ、共通認識でしょう。だけども、「非常識だから、降りそうにない。だから、うまく妥協しよう」とか、「まあまあ、選んだのは西頭さんじゃなくて、(純朴な*1学外の)選考委員なんだし」みたいな意見はけっこうあったわけです。

ここで、おーおー村だと思われそうですが、西頭やめろ派は怪文書でないビラを蒔く手段もなかったのです。組合はとても良質なビラを蒔きましたが、富山大学はとても組合の組織率の低い大学なのです。私が就職したとき、すでに私と同年代の人に関しても一部そうだったので、原因がよくわからんのですが、組合が主導の運動だということだけで、敬遠する愚かもの事情にうとい人もたくさんいます。だから、組合のほうも、この前の集会までは、(おそらくは今後も)怪文書でない情報発信ができる唯一の機関であるという利点を生かしながら、運動の牽引役になることは自重していました。

マスコミも学内に関しては、十分に影響力があったとはいえません。富山で一番購読者数が多いのは、北日本新聞ですが、西頭氏が再任を受諾したときは、西頭バンザイ号外を発行しました。(それ以降は、だんだん事情を理解していただけるようになったようですから、水にながします。ハイ)早くから、とりあげて下さったのは、富山新聞毎日新聞ですが、地域では根無し草の教員の多くは、朝日か読売とか日経を読んでたりします。それらのマスコミがとりあげたという情報を学内にながすにも、たとえば、経済学部では評議員の名前で出すとかしかありませんでした。

また、反対声明、要望書などを出した各学部に関しても、学部名義でビラを出すとすれば、学部長が承認が必要ですが、学部長は選考会議のメンバーでもあり、「選考会議とんでもない」とは能天気にいえる立場でなかったのです。

したがって、怪文書でない、評議員の個人名でもない、組合以外のビラが出回るのは、やっと年があけて、あの集会の呼掛けのビラなのです。

ちょっとでも、人伝ての情報にふれる機会があれば、すぐ分る情報、たとえば、学長選考会議のメンバーのうち3名は金岡グループの企業関係者であること、西頭氏の嘘吐き、約束やぶりは今にはじまったことでないこと*2、選考会議で、候補の選考の実質的な議論はないままに、無記名の多数決がとられたことなど、基本的なことが共通認識になってなかったのです。

だから、あの場にいた人のほとんどは、「西頭やめろ」で来たというより、まず、事情を知りたかったのです。もちろん、あんだけの人数の中には村人も何人かいただろうし、私の対応も村人的でした。でも、メディアから隔絶されて、自分のメディアをもっていない状況では、本来村人でない人も村人的にならざるをえないのです*3

というわけで、情報弱者を村人呼ばわりする常野はファシスト決定

それとファシストにも三分の理ありで、あの場に来たひとの大半は常勤教員で事務職員はたぶんいても数名、学生も10名以内だったろうと思います。実質的に常勤教員集会になってしまっていたことは事実です。ただ、一言いえば、詳しくはまだ書けませんが、常勤であっても西頭氏に首根っこ掴まれた状況の教員が相当数いて、彼らも、この運動のなりゆきに大きな感心をよせていることにふれておきたいと思います。

あ、そんで、御手洗カメラからファイルの取り込み終了。(Debian etch で、野良ビルドなしにmtsをaviあたりに変換する方法知っている人はコメント下さい。ffmpeg古いんです。暇なら楽しい作業なんだけど。)明日にはつかないと思いますが、明後日にはつくと思います。

*1:実際は悪の秘密結社?

*2:私は最初、これが共通認識でないことに驚きました

*3:私は村人でした。ちょっと懺悔