原発推進派のNHKへの抗議文がもっと評価されるべき5つの理由
タイトルはホットエントリーメーカー。5つも理由はありませんが。
指摘されている事実関係の評価は別として、これをNHKに出した原発推進派の人たちって、ほんとに空気が読めない人たちなんだろう。
「「 揺らぐ国際基準 」への抗議と要望について」より。
事実関係を明確にすること無しに、原子力発電所が原因で疾病が増加しているという主張をするのは極めて無責任であり、客観的なデータと理性を無視して原子力に反対される多くの方と同じことです。反対派の多くは長年この手の手法を使ってきました。(2ページ)
http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf
現時点で、脱原発に賛成でない人達もふくめて、長年、「事実関係を明確にすること無し」に、「客観的なデータと理性を無視して」きたのは、原発推進の当事者たちであり、その結果が福島の大惨事であるのは、かなりの人々が同意することであろう。この文章が含まれていることは、この「抗議文」に賛同した専門家たちが、そういう世間の空気も感じていないし、責任も感じていないことを明確にしめしていると思う。御用学者といわれるのにふさわしいだろう。
あと、専門家でない一般市民代表のような形で参加した作家の方にNHKは指導しろといっているが、非専門家の立場の意見を番組が汲み取ろうとすることは、民主主義社会ではのぞましいことである。これはバカはテレビに出るなといっているに等しい。(その作家の方がバカだという意味ではありません。念のため)
池田信夫は「この抗議文は、ほぼ初めての反論である」と評価しているが、このような抗議文なら、もっと早期に出ていれば、そうとうな反発が出ていた可能性がたかい。私はこれを読んで、原発推進派に関係している専門家というのはどうしようもないやつばかりなんだろうかという印象をもった。これは推進派にとってとても困る「抗議文」だと思うのだがどうだろうか。
疑問なのだが、推進派のなかでこれを止める人はいなかったのだろうか?