告知:橋本メソッドによる「東日本大震災から何を学ぶか」
今年、富山大学大学教育支援センターに赴任された橋本メソッドで有名な橋本勝先生による
「社会科学の方法と理論 東日本大震災から何を学ぶか」が毎週火曜日8:45から、富山大学経済学部201番教室にて、行われています。
授業への参加は履修が前提ですが、見学については、橋本先生ご自身が「すべてにオープン」とおっしゃっていました。大震災に関心のあるかた、橋本メソッドによる授業を間近で見てみたいかたなど、多くの方に参考になる授業だと思います。
以下、シラバスよりの引用。
≪緊急≫
今回の東日本大震災で犠牲になられた方に哀悼の意を表するとともに被災された皆様にお見舞い申し上げます。
大学人として何ができるかを熟考した結果、当初の計画を大きく変更し、この授業の今年のテーマを「東日本大震災から何を学ぶか」として展開することとします。
授業のねらいとカリキュラム上の位置づけ
「社会科学の方法と理論」という科目名ですが一般的な社会科学の概説とは全く異なります。話し合いや質疑応答をメインにする独特の「橋本メソッド」によりオーソドックスな講義スタイルではない「主体的な学び」を体験するとともに「楽しさ」を追究する授業です。他の国立大学で
10年以上の実績があり、既に全国の諸大学で橋本メソッドの信奉者(?)により類似授業も始まっていますが富山大学では今年からスタートします。
★★以下、変更★★
学ぶ対象は今年度は「東日本大震災」に関する様々な内容です。未曽有の規模の地震・津波そのものも重要ですが、原発の諸問題、長期の避難生活、物流の停滞や観光自粛等の二次被害、プロ野球の開幕延期等に加え、日本人の倫理性の高さや犠牲精神など海外から見直された国民性など切り口はいろいろあります。経済学、社会学、文化学、言語学、政治学など社会科学を中心に様々な学問的関心からみんなで議論してみましょう。
尚、受講者数にもよりますが、通常は3or4人のチームを作りチーム対抗という形になりますので新しい友人を作ることにも役立ちます。
授業計画(授業の形式、スケジュール等)
◆◆4/12の授業による各テーマ毎のエントリー予定数情報を追加しました◆◆
第1回(4/12)橋本メソッドの説明/チーム結成&テーマ選択
第2回(4/19)プロローグ:橋本メソッド事始め
第3回(4/26)地震・津波はなぜ想定を越えたのか?【5】(3)
第4回(5/10)原発被害から学ぶべきこと【12】(7)
第5回(5/17)長期避難生活の盲点【12】(5)
第6回(5/24)プロ野球の開幕延期を検証する【7】(4)
第7回(5/31)震災被害はどう報じられたか【9】(4)
第8回(6/7) 二次的被害はこんなところまで【13】(7)
第9回(6/14)政府対応は適切だったのか【7】(4)
第10回(6/21)海外から見直された国民性【14】(10)
第11回(6/28)風評被害の怖さを考える【17】(8)
第12回(7/5) 復興はどこまで進んだのか【8】(3)
第13回(7/12)経済損失と復興需要の推計の妥当性【3】(0)
第14回(7/19)震災ボランティアのあり方を考える【11】(4)
第15回(7/26)東日本大震災に関する自由エントリー&エピローグ
◆【 】の数字はエントリー予定数、( )の数字はそのうち第一エントリーの数字です。
※8/2に最終試験を実施しますが、通常の試験とは全くイメージの異なるものです。気楽に楽しんで下さい。
<引用終わり>
なお、橋本先生をはじめ、富山県内の経済教育学会所属の教員で大震災に関連した取り組みをしていくことが、橋本先生の歓迎会の席でで確認されました。追って、内容がかたまるにしたがってこくちされることと思います。