塩澤由典さんの新刊

遅くなりましたが塩沢由典さんの新刊がでてます。

リカード貿易問題の最終解決――国際価値論の復権

リカード貿易問題の最終解決――国際価値論の復権

経済学を再建する―進化経済学と古典派価値論 (中央大学企業研究所研究叢書)

経済学を再建する―進化経済学と古典派価値論 (中央大学企業研究所研究叢書)

『経済学を再建する』は著者のいずれかの方から、献本いただきました。ありがとうございます。

塩沢さんからのコメントへの返答にも書きましたが、とりわけ『経済学を再建する』は私にとって、きちんと読んで消化しなければならない本です。

まだざっとしか読んでいませんが、その範囲でも自分の経済学への認識を根本的に改める必要を感じる内容です。一つだけ指摘すれば、従来の経済学史のテキストをいくつかの点で根本的に書きなおさなければならない重要な指摘がいろいろな箇所でされています。

リカード貿易問題の最終解決』は内容を知らない人には随分とおおげさなタイトルにうつりそうですが、私がかじっている範囲でも、「最終解決」というタイトルは決しておおげさではありません。

卒直な印象として、こちらは数学的な能力の面で*1私が消化する能力をこえているのでは恐れていますが、国際経済学の専門家には、そして、すべての経済学者にとってとりくむ値打があるのではと思います。

*1:知識としてではなく、どちらかといえば、延々、証明を追っていく根性?みたいなところで