狂った年賀状をもらった人はどのように反応するか

私はいかにして梅田主義者になりしや - 痴呆(地方)でいいもん。の抜粋のような年賀状をほうぼうへ送りました。狂った年賀状をもらった人がどのように反応するかというあまり類のない実験をすることとなりましたので、結果を報告します。

うちの学科の人には全員出したのですが、こちらで最もおおそうだと予想していた反応はたったの一件でした。「大坂さん、あの年賀状…。気がくるっちゃったと思いましたよ」トイレの中で、ちんちんの雫を落としているときに隣から声かけられました。どなたの反応か確かめたい方は、大竹先生の「日本の不平等」を買ってください。あの本の業績主義のところのもと論文の共著者の方です。同僚の大半はどうも、読まなかったことにしている雰囲気です。

日本の不平等

日本の不平等

例外は、「奥さんが感動してました」との返事を下さった方と、書きかけの大作の本の草稿を下さった方です。こんなブログ読んでないと思いますが、大作のほう、必ず読んでコメントいたします。ありがとうございました。

あと、「あいからわらず、大坂くんって頭がいいのね」と今度選挙に立候補するらしい大田ともひろくんから、暗に「おめー、高校生のころからわけのわからんことばっかりいいやがって、たまには、俺のわかることいえぼけ」といっている非常に教育的なお返事をいただきました。(えー、率直にホームページのほうはアレですが、コネもないのに、実直にずーっと政治を目指してた人です。よろしくお願い)それと、大学時代のサークルの先輩から(何のサークルかはもう忘れたい過去なので秘密)「おまえはてんぱってるみたいだけど云々」というお返事が、いや別にてんぱっているんじゃなくて、マルクス、マーシャルなりたい君っているだけなんですが…。

割と面白かったのは、大学時代の先輩で「マルクス、マーシャルなりたい君がどうして、研究やめることになるのかよくわからん」というお返事でした。彼はとてもインテリな方で、むしろ古典的な教養をもっている人には「研究者=マルクス、マーシャルなりたい君」と思っていただけているのかなと、なんかしらんけど、研究者やめたけど研究者と見られがちな人間としてはなんだか勇気づけられました。ありがとうございました。

経済系ブログ周辺では「研究者の質=論文の質」を当然のような雰囲気がありますが、世間の人はよくも悪くも、経済学者のやっていることはよく知らなくて(関心なくて?)、どうも研究者辞めるということのニュアンスが伝わりにくいように思います。

師匠筋も、読んでないふりされている方がほとんどですが、「大坂健在」といっていただいたうえ、ブログを読んでくださった先生がおられました。すでにブログであのように過去をバラしてしまったのに、気がついていないのでしょうか。まちがっても、このブログのページをご自分のお名前で検索するのはやめていただきたいと思います。

結局、狂った中身がよくわかる同僚はほとんど、読んでいないフリ。狂っているけど、どう狂っているかよく理解してもらえない人からは、「ほー、くるっとるけどどう狂っているの」という冷静な反応というのがだいたいのところのように思います。

それで、今後は狂っていることがわかってしまった職場の同僚を大学の教員はどう扱うかについてのフィールドワークをつづけたいと思います。

あー、あとひぐちくん。住所古くて年賀状送り返されてきました。プロフィールたどって、メールで住所教えてもらえればうれしいです。